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大阪・関西万博のスイス館のイス=2025年6月12日午前8時58分、大阪市此花区、西崎啓太朗撮影
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 「ス」をかたどった真っ赤なイスが、大阪・関西万博のスイス館のカフェに置かれている。2脚並べられたイスの間で足を組んで座ってみれば「スイス」と読めるので、人気の撮影スポットになっている。

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 白基調の空間が広がるスイス館の屋上にある「ハイジカフェ」で、真っ赤な「ス」のイスの存在感は大きい。ラクレットチーズを味わう前に、イスの写真を撮る人も多い。

 イスは、木製で幅50センチ、奥行き38センチ、高さ45・5センチ。企画会社「人間」(大阪市西区)が2011年に製品化した。「イス一つでダジャレが成立する」面白さを伝えたかったという。

 同社によると、「ス」は構造が複雑で、製作を引き受けてくれる会社はなかなか見つからなかった。同社代表の山根シボルさん(43)は「塗装も何重にも施され、想像以上の手間がかかっている」と話す。

 スイスに関連した施設にイスを置いてもらうのが「長年の目標」だった。今回、万博の開幕前に「使ってほしい」とスイス館に伝えたところ、快諾されたという。

 山根さんは「スイスの方に認めてもらえた気がした」と語る。ギャグやダジャレがパビリオンに置かれても違和感がない、さりげない「大阪らしさ」にも注目してほしいという。

 イスは万博閉幕までスイス館に置かれる予定。スイス館の広報担当、ベアトリス・飛鳥・ブロイレルさん(30)は「イスはスイスと日本をつなぐ存在だ。来場者の反応が良くてうれしい」と話した。

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